強制ロスカットとは?
「強制」という言葉には強さがあります。勝手にロスカットされてしまうのです。
投資家の意思もなく勝手にということではなく、
マージンコールで警告していたにもかかわらず決済されず証拠金の追加もないと、強制ロスカットとなります。
強制ロスカットはいけない
通常のロスカットは自分の意思で行うことですから、勇気ある行動ということができますが、
強制ロスカットは優柔不断の結果とも解釈することができます。
強制ロスカットが行われる前に、損失が大きくなることはわかっていたことです。
それなのにきっと回復するだろうという憶測でポジションをだらだらと持ち続けることは、
投資において、最も危険な判断であるといわれています。
ロスカットを早めに行うということは、強制ロスカットをされないためということにもなりますので、
マージンコールを受けた時点で、きちんとその後の対処を考えましょう。
強制ロスカットは、投資額のほとんどがなくなると考えても良いものです。
先立っての追加資金、余裕資金の確保ということが最重要課題ということになります。
まだCFD取引を始めていない方にとっては恐ろしい言葉のように感じられるでしょう。
ロスカットや損失は恐れずに、しかし強制ロスカットは恐れなければいけません。
マージンコールと強制ロスカットは別物ですが、
放っておくと一緒のものとして、CFD取引の最大のリスクということになります。
強制ロスカットの可能性
「最低証拠金維持率」というものが業者によって決まっています。
厳しいところでは30%程度で、大体甘いところでも70%ほどが最大となっています。
この率を切るようなことがあると事前にマージンコールが届き、
何もしないでいると強制ロスカットという事態になります。
資金にもよりますが、大体このくらいの損は仕方がないということを常に頭のどこかにおいておくことが必要です。
これ以上の損は絶対にできないという線引きをしておくと、
強制ロスカットが行われる前に、またマージンコールの前に、自分でロスカットという行為に出ることができます。
ロスカットという言葉は同じですが、強制ロスカットになると本当に落ち込みます。
しばらくは取引を続ける気になることができないかもしれません。
また、金額が大きければ大きいほど、その後のCFD取引にも大きく響きます。
ですから、損はするけれど、自分で決めるぞといった気迫が必要な行為がロスカットで、
強制ロスカットは本当に避けたいものです。
余裕資金は当然準備しての投資ですが、損も当然あってのCFD取引です。
余裕がなく持ち金全部を増やしてやるという気迫は捨てて、
少しでいいから、損は少なくいこうということが賢いCFD取引です。
強制ロスカットとは無縁の投資といきたいところです。